2010年(平成22年)の杉浦厩舎



2010年の勝利数(JRA限定)は21勝(内重賞2勝)です。詳細はこちら



2010年を振り返って!

なんといってもショウワモダンの安田記念(GT)勝利が記憶に残る年でした。
私がたてた目標は「年間20勝、クラシック出走、古馬OP馬2頭、2歳OP馬2頭」のうちクリアできたのは年間20勝(実績は年間21勝)と古馬OP2頭(ショウワモダン、ファイナルスコアー)の2つでしたが、ショウワモダンの重賞2勝は十分な実績でした。
クラシック出走は叶いませんでしたが、3歳馬の出世頭・イチブンはOP入り目前です。3歳馬には、このほかにも一時調子を崩していたものの、デビュー当初期待の大きかったセイウンジャガーズが復調し準OP入りしており、こちらも注目です。今年はこの2頭とファイナルスコアーが重賞戦線で活躍してくれることを期待します。また、調子を崩し復調に手間取っているニシノマドカにも復活を期待したいです。ハンマープライスもまだまだ力を出し切っていないと思います。
2歳馬は2頭が3勝し、カトルズリップスがOP入りしております。もう少し活躍してほしいです。

現在、杉浦厩舎に登録されている2歳馬は26頭。
山岸桂市氏所有馬10頭、社台の個人馬主所有馬4頭。社台系生産馬6頭。
テレグノシス産駒3頭、フジキセキ産駒3頭、プリサイスエンド産駒3頭、バゴ産駒2頭。ちなみに注目のディープインパクト産駒は1頭。
去年も書きましたが、一層山岸氏所有馬の割合が多くなっており、少し心配です。それでも、厩舎全体の管理馬の数は持ち直しており、昨年の数を上回っておりますので、その点ではひと安心です。   【2011年1月1日記載】


【2011年1月12日(水)】

11、12月の登録馬と抹消馬。
登録11/11 イズミ 牡 08年生 テレグノシス×オールドスタッフ 岡田スタッド産 滝澤洋一 ベガと同じ牝系
登録11/11 テンモウカイカイ 牡 08年生 フジキセキ×ハーストーリー 下河辺牧場産 山岸桂市
登録11/11 マドンナスマイル 牝 08年生 テレグノシス×フィヨルドクルーズ 社台ファーム産 吉田千津 母父サンデーサイレンス
登録11/18 カトルズグリーン 牝 08年生 クロフネ×リンカーングリーン 新冠橋本牧場産 山岸桂市
登録11/18 ゴールドエタンセル 牝 08年生 バゴ×エタンセル 大川牧場産 福島実 母父サンデーサイレンス
登録11/25 カザオリエボシ 牡 08年生 オンファイア×キューティーエリ ファニーフレンズファーム産 山岸桂市
登録12/02 グラスヘッド 牡 08年生 プリサイスエンド×ムーンライトクイン タツヤファーム産 半沢(有)
登録12/09 ベストクローン 牝 08年生 ディープインパクト×オースミシャイン 日高大洋牧場産 山岸桂市 厩舎初のディープインパクト産駒
登録12/16 ダイゴロー 牡 08年生 プリサイスエンド×ライジングフラッグ 三石川上牧場産 山岸桂市
抹消11/10 サンアイブライト 中央42戦1勝(2着3回、3着4回) 中央収得賞金3,408.9万円


【2010年12月26日(日)】

杉浦厩舎に入厩予定の1歳馬2頭が判明しました。
牡馬 父ワイルドラッシュ 母セピアトウショウ 母父ロイヤルタッチ トウショウ牧場産
牡馬 父アドマイヤジャパン 母ヒカルラフィーネ 母父メジロマックイーン 白井牧場産 ローレルクラブ募集馬(募集価格1,200万円)


【2010年12月18日(土)】

今日の高知競馬第5Rの出馬表をみていてビックリ。なんとニュートリノが出走しているでは。
アグネスタキオン産駒の良血で、杉浦厩舎から今年5月JRAデビューしたものの3戦未勝利(18着→12着→17着)で7月21日にはJRAの登録を抹消。
なんと、10月27日に開催された「ジェイエス繁殖馬セール」に上場されたものの主取になっていた。
その馬がなんと地方競馬に登録され現役復帰していたとは。高知・松木啓助厩舎、馬主は吉野茂久氏。
今月11日に高知競馬初戦を迎え3着、今日は2着。初勝利も近いか。

先日のデイリースポーツによると、杉浦調教師は、放牧中のショウワモダンとその復帰戦について「良くも悪くもあれだけ変わる馬も珍しい。復帰戦は東京新聞杯(2/6・東京)あたりかな。」といった趣旨のコメントをしている。


【2010年12月4日(土)】

最近、杉浦厩舎所属馬に騎乗する騎手に変化が見られます。
横山典弘騎手の騎乗が減って、柴田善臣騎手(フリー)や北村宏司騎手(藤沢和雄厩舎)の騎乗が増えています。今年の夏には柴田騎手で2勝挙げていますが、昨年からの過去3年間をみると柴田騎手での勝ち星はありませんでした。
また、これまであまり縁のなかった若手(又は中堅)騎手の騎乗が目立ちます。
西村太一騎手(和田正道厩舎)、平野優騎手(二ノ宮敬宇厩舎)、伊藤工真騎手(古賀史生厩舎)、関西遠征では松山弘平騎手(池添兼雄厩舎)の騎乗などは少しビックリします。
中堅どころでは、まだ数は少ないですが、大庭和弥騎手(フリー)、武士沢友治騎手(フリー)、大江原圭騎手(フリー)、田中博康騎手(高橋祥泰厩舎)などが騎乗しています。
馬券検討にも影響しそうですが、この変化はどういった理由からでしょう?


【2010年11月13日(土)】

9、10月の登録馬と抹消馬。
登録09/16 リリーラッシュ 08年生 牝 ジャングルポケット×フォトグラフィー 山際辰夫産 村島昭男
登録09/30 バタースコッチ 08年生 牝 エアジハード×リトルブレッシング 社台ファーム産 吉田千津
抹消09/07 トロピックサンダー 中央2戦0勝 中央収得賞金0.0 岩手・伊藤和厩舎に移籍、馬主は日下部勝徳氏へ変更。
抹消09/08 ナナツダチ 中央15戦0勝、中央収得賞金955.0万円 地方3戦2勝、地方収得賞金66.0万円 杉浦厩舎→兵庫・清水正人厩舎→杉浦厩舎復帰
抹消09/17 カズノスカーレット 中央4戦0勝 中央収得賞金50.0万円
抹消09/22 グラスミント 中央3戦0勝、中央収得賞金200.0万円 福山・渡辺貞夫厩舎に移籍、馬主は引き続き半沢(有)
抹消09/22 テックスメックス 中央未出走
抹消09/29 マミモナ 中央3戦0勝 中央収得賞金75.0万円
抹消09/30 グラスタイム 中央3戦0勝、中央収得賞金0.0万円 福山・渡辺貞夫厩舎に移籍、馬主は引き続き半沢(有)
抹消10/01 バトルオブブリテン 中央8戦1勝 中央収得賞金1,165.0万円
抹消10/31 テラコッタ 中央未出走 川崎・安池成実厩舎に移籍予定

ちなみに過去において杉浦調教師と蜜月の関係にあった堀紘一の馬で、特に兄弟はみな杉浦厩舎からデビューしていたアイアムザウィナー産駒(現役時代の主戦騎手は杉浦調教師だった)の2歳馬が登録されています。
登録10/07 アイアムアクトレス 08年生 牝 アグネスタキオン×アイアムザウィナー 社台ファーム産 栗東・長浜博之厩舎

事故ですが、先週11月7日福島1R(2歳未勝利戦 D1150m)に出走したヒタタレ(黛弘人騎手)は、3角で前の馬に触れつまずいて騎手が落馬し競走を中止。幸い人馬ともに異状なし。


【2010年11月6日(土)】

藤田騎手の好騎乗もあって「くるみ賞」(東京)を逃げ切り、杉浦厩舎の2歳馬で最初に2勝目を挙げたカトルズリップ(牝 父マンハッタンカフェ)。藤田騎手は「前に行けそうなメンバーだったし、直線に向いたときに勝てると思った。素直で乗りやすい馬」といった趣旨のコメント。杉浦調教師の「マイルくらいまでならこなせる」といった趣旨のコメントからも、当初、次走は阪神JF(12/12 阪神)が予定されていました。
ところが、骨膜がでたため5日に社台・山元トレセン(宮城県)に放牧に出されました。杉浦調教師の「阪神JFへの出走如何は様子を見ながらになる」といった趣旨のコメントからも、これで阪神JFへの出走は微妙になりました。阪神JFには杉浦厩舎所属馬がまだ出走したことがないので、是非万全の態勢で出走してほしかったのですが。


【2010年9月27日(月)】

先月29日の2歳未勝利戦(新潟)を勝った杉浦厩舎・カトルズリップは今週末3日の中山・芙蓉S(芝1600m)を視野に調整を進めるという報道があったが、予定通り今週の同レースに登録がある。

7・8月の登録馬と抹消馬。抹消馬の数が登録馬よりはるかに多いことが気になる。
登録07/07 クインテッセンス 08年生 牝 キングヘイロー×カッティングウェイ 堤牧場産 阿部幸暉
登録07/08 トウショウトレロ 08年生 牡 プリサイスエンド×ポラリストウショウ トウショウ牧場 トウショウ産業
登録07/15 カトルズタッチ 08年生 牝 マヤノトップガン×フェミニンタッチ 社台ファーム産 山岸桂市
登録07/22 ミネルヴァクィーン 08年生 牝 ファンタスティックライト×チッキーズディスコ 水上習孝産 西村憲人
抹消07/02 トウショウチャンス 中央6戦0勝 中央収得賞金0.0万円
抹消07/21 ニュートリノ 中央3戦0勝 中央収得賞金0.0万円
抹消07/22 カトルズフライト 中央3戦0勝 中央収得賞金0.0万円 母ノースフライトの良血も
抹消07/30 グラスグローリー 中央4戦0勝 中央収得賞金0.0万円 下田政一氏の馬として福山・渡辺貞夫厩舎へ移籍
抹消08/04 トウショウドラフト 中央2戦0勝 中央収得賞金0.0万円 2戦とも15着 椛島定武氏の馬として佐賀・土井道隆厩舎へ移籍
抹消08/11 オンワードオルデン 中央6戦0勝 中央収得賞金0.0万円 嶋田孝徳氏の馬として金沢・加藤和宏厩舎へ移籍
抹消08/11 コチャ 中央17戦1勝 中央収得賞金940.0万円 地方1戦0勝 地方収得賞金0.0万円
抹消08/12 ゴーフォージョイ 中央5戦0勝 中央収得賞金0.0万円
抹消08/19 カトルズメテオ 中央10戦0勝 中央収得賞金220.0万円 デビュー戦は1番人気だったが
抹消08/25 レオアビリティ 中央6戦0勝 中央収得賞金50.0万円


【2010年8月13日(金)】

先日のデイリースポーツによると。
現在は千歳の社台ファームで放牧中のショウワモダンですが、杉浦師は「今年は暑いので様子を見てから、函館か山元トレセンを経由して、9月に美浦に戻す予定。体調はすごくいい。」とのコメント。秋は毎日王冠(10/10)から始動し、マイルCS(11/21)が目標だが、天皇賞秋(10/31)も視野に入っているとのこと。


【2010年7月30日(金)】

先週の新潟競馬場で、カトルズタッチが、杉浦厩舎の今年の2歳馬として初勝利を挙げました。しかもメイクデビュー戦での勝利。
柴田善騎手は「耳を絞って反抗していたので、最後の脚が使えないかと心配だったが、二枚腰を使ってくれた」、杉浦調教師は「勝ちタイムが遅いように相手に恵まれた」といった趣旨のコメント。
さて、杉浦厩舎の今年の2歳戦について、これまでの結果をまとめておきます。
06/19 フォルスユキ 福島5R 後藤浩 芝1000m 2番人気 3着 気になるバゴ産駒が最初のデビュー戦迎える
06/26 ニシノショータイム 福島5R 大庭 芝1200m 3番人気 13着 優駿にも取り上げられ期待のデビュー戦だったが
07/10 フォルスユキ 福島1R 内田博 芝1200m 2番人気 4着 前走に引き続き人気に応えられない、困った
07/10 ニシノショータイム 福島1R 江田照 芝1200m 5番人気 6着 こちらはなんとか立て直したか
07/11 ヒタタレ 福島5R 江田照 芝1800m 5番人気 8着 山岸さんの馬で最初のデビュー
07/25 カトルズタッチ 新潟6R 柴田善 直線芝1000m 3番人気 1着


【2010年7月25日(日)】

ショウワモダンで初GT制覇を遂げ、杉浦厩舎の主力馬主さんである山岸桂市氏。最近のセリで何頭か落札しております。これまでの状況から十中八九、杉浦厩舎からデビューすることになるでしょうから紹介します。

セレクトセール
(1)1歳牡馬 芦毛 父ハーツクライ母レッドチリペッパー 落札価格3,100万円 販売者、生産者、飼養者とも社台F
(2)1歳牡馬 鹿毛 父サムライハート母シグナチュアフラッグ  落札価格1,300万円 ノーザンF産 飼養者ハッピーネモファーム
(3)当歳牡馬 鹿毛 父エアジハード母ブレスマイスターズ 落札価格2,500万円 販売者、生産者、飼養者ともに社台F

セレクションセール
(4)1歳牡馬 芦毛 父クロフネ母レッダンゴールド 田中スタッド 落札価格17,325千円
(5)1歳牡馬 鹿毛 父ネオユニヴァース母ガティーク 土田農場 落札価格23,625千円

私の感想等は、
(1)母レッドチリペッパー(96年生 芦毛 父Unbridled)は社台の持込で、GTには手が届かなかったが中山牝馬S、富士SのGV2勝のほか、NHKマイルC3着、スプリンターズS5着など芝マイル前後で活躍した馬。サンデーサイレンス、アグネスタキオンなど社台のトップ種牡馬と配合されてきたが重賞級は産まれていない。ハーツクライとの配当は初で、父は母系に厩舎と縁強いトニービンが入っているだけに期待したい。
(2)こちらの母も外国血統(90年生 父Fappiano)だが産駒には恵まれていない、父が未知の良血(SS×エアグルーヴ)に変わってどうか。しかしこの時期で1300万円は価格的には高い?飼養者の質が高いのでか。
(3)母ブレスマイスターズ(96年生 父ホワイトマズル)はテレグノシスの半姉妹。父エアジハードはショウワモダンと一緒。厩舎とは相性バッチリ。こちらの2500万円もちょっと高い?
(4)母レッダンゴールド(97年生 父サンデーサイレンス)は未勝利馬だが、母ホクトペンダント、母母ホクトビーナスと続くかつての名牝・ホクトヒョウ(ホクトヘリオスら輩出)の一族。個人的には5頭のなかで一番注目。
(5)母は外国血統(92年生 父Gulch)も配合されてきた種牡馬の割には産駒の成績はイマイチか。意外に高馬だけに期待を。


【2010年7月13日(火)】

5〜6月の登録・抹消情報は。ちなみに5/5に800頭がJRAに登録されたが、そのうち杉浦厩舎は次の10頭。
登録05/05 アートオブファイア 08年生 牡 テレグノシス×コスマグレース 岡田牧場産 岡田隆寛
登録05/05 カトルズスルー 08年生 牝 スペシャルウィーク×スルーオール ノーザンF産 山岸桂市
登録05/05 カトルズリップス 08年生 牝 マンハッタンカフェ×チャッターリップス 社台F産 山岸桂市 兄弟も杉浦厩舎
登録05/05 ナイスユニヴァース 08年生 牡 ネオユニヴァース×ナイスショット 小池博幸産 菅藤宗一 兄弟も杉浦厩舎
登録05/05 ニシノショータイム 08年生 牡 サクラバクシンオー×ニシノボナリー 西山牧場産 西山茂行 ニシノフラワーと同牝系
登録05/05 バイザルーマー 08年生 牡 タニノギムレット×グレイスルーマー 坂東牧場産 吉田勝己 父の産駒は厩舎初?
登録05/05 ヒタタレ 08年生 牡 ネオユニヴァース×リーガルウェイズ ヒサイF産 山岸桂市 半姉コチャも同一馬主で杉浦厩舎
登録05/05 ミラクルクロス 08年生 牝 フジキセキ×ロイヤルクロス 川島牧場産 山岸桂市 半兄マルブツクロスも杉浦厩舎
登録05/05 リンゴット 08年生 牡 デュランダル×バルドネキア 社台F産 吉田照哉
登録05/05 ルシエルクレール 08年生 牝 フジキセキ×ルシエル オリオンF産 ヒダカブリーダーズユニオン
登録05/27 フォルスユキ 08年生 牝 バゴ×コンティンジェンシー 服部牧場産 野嶋吉朗 ダイワフォーチュンの半妹
登録06/03 トロピックサンダー 07年生 牝 コマンダーインチーフ×ソワールムーン 川島牧場産 会田満雄 シュアンスの牝系
この期間、抹消馬はなし。


【2010年6月28日(月)】

今月7日付けの日刊スポーツによると、”社台ファーム・吉田照哉代表(62)は「安田記念を勝ったエアジハードの子が同じレースで勝つ。やはり競馬は血統のスポーツだね」。母ユメシバイが存命でないため中央所属の現役馬はショウワモダンのみ。オーナーの意向をくみ、現役引退後は種牡馬入りする予定という。「サクラユタカオーの血が続いていくのは喜ばしいこと」”と語ったとのこと。
GTの勲章一つで、いや例えショウワモダンが今後GTを何勝かしたとしても、ショウワモダンが種牡馬として人気を集めることはないだろう。年間種付頭数はよくても数十頭か。しかし、杉浦厩舎の馬が種牡馬になるとこは嬉しいことだ。


【2010年6月13日(日)】

   

ショウワモダンのオーナー・山岸桂市氏。社台の共有に参加していたところ、吉田さんに誘われて個人で所有することになったそう。
2004年生が最初の世代で、3頭所有したうちの1頭がショウワモダン。ほかの2頭はボネルージュとミラクルボネット。
個人馬主になった縁が縁だけに、これまで所有した24頭のうち10頭以上が社台Gの生産馬。
そして24頭全てが杉浦厩舎所属。感謝、感謝です。
ちなみに山岸氏の勝負服は「青、白星散、袖赤一本輪」

山岸氏は、東京都中央区にあるタクト医療株式会社の代表取締役社長。
1977年6月に、山岸氏が資本金1,000万円で東京都江戸川区にタクト医療株式会社として創業。
資本金:4,000万円
事業内容:医療機器の製造および輸入販売
主要取引先:大学病院ならびに関連病院、官公立病院、代理店
年間総売上:40億円(2006年会計年度)
従業員数:約40名
企業理念の一部「数字に追われず、金融機関に頼らず、信義と誇りと秩序を重んじる」はいい言葉ですねえ。


【2010年6月10日(木)】

先日の第60回安田記念は、香港馬3頭を含む18頭で争われ、杉浦厩舎所属で後藤騎手が騎乗した8番人気・ショウワモダン(牡6)が、中団後方の馬場の中央を馬なりのまま進み、絶好の手応えで最後の直線を向く、残り400mを過ぎた地点でGOサイン、右ステッキに応え馬群の外目を伸び、通算39戦目、GT初挑戦でのGT制覇を成し遂げるとともに、賞金1億円を手にした。

ショウワモダンをおさらいすると、父エアジハード、母ユメシバイ、母の父トニービン 生産者・千歳市社台ファーム 戦績39戦10勝 総獲得賞金3億4825万円

これで3連勝。デビューから39戦目(通算10勝)でのJRAGI初勝利は、グルメフロンティアの35戦目を抜き中央競馬史上最多キャリア(海外GTいれるとステイゴールドが記録)。勝ちタイム(良馬場)1分31秒7は、03年アグネスデジタルの1分32秒1の記録を抜い安田記念レコード(JRAレコードは今年のNHKマイルCでダノンシャンティが記録した1分31秒4)。少し前まで道悪得意でタイム勝負に不安と呼ばれていた馬とは思えない勝ちっぷり。

後藤騎手はJRAGT初制覇となった02年アドマイヤコジーンに次ぐ安田記念2勝目。杉浦調教師は今年重賞2勝目、通算10勝目、GT勝ちは02年テレグノシス(NHKマイルC)以来の通算2勝目。
父エアジハードは99年の安田記念勝ち馬で、グレード制導入後はニホンピロウイナー=ヤマニンゼファーに次ぐ史上2組目の親子制覇。また祖父サクラユタカオーもGT勝ち馬であり3代にわたる親子GT制覇の快挙ともなった。またエアジハード産駒は今回の勝利がJRAGT初制覇(JRA重賞は通算4勝目)となった。

後藤騎手のコメント「直線の手応えはすごく良かったんですけど、先週までの自分だったら早く追い出しすぎて、ひょっとしたら別の馬に差されていたかもしれない。でも、先週のダービーでの負けが自分の中ですごく強く残っていて……それを思い出しながら、『まだだ、まだだ』と待てるだけ待って追い出しましたね」(スポーツナビ)
「もう一心不乱に追うだけ追いましたが、最後の100mは僕も馬も体力をギリギリ使っていましたから、気力だけでしたね。精神力でゴールまでたどり着いたんだと思います」(スポーツナビ)
「G1を勝つのは遅い方だけど、これからまだまだ頑張ってくれると思う」(スポーツ報知)
「アドマイヤコジーンで制した安田記念が、僕の体に強く残っていましたし、経験が自分自身に残っていました。返し馬からスタートから、一歩一歩思い出しながら、同じように回ってこれたと思いますね」(スポーツナビ)
勝利ジョッキーインタビューは「前走で感じた体の疲れはとれていたし、調教の動きも素晴らしかったので、自信を持って臨める状態でした。(直線は)先週のダービーを思い出しながら、もう少し我慢もう少し我慢と思いながら、乗りました。先週いい勉強をさせていただきました。これからも、馬も僕も応援してください」(サンケイスポーツ)

杉浦調教師のコメント「ゴール前は届いてくれという気持ちだった。馬が勝手に強くなっていった感じがする。夏に強い方じゃないので、この後はひと息入れます」(スポーツ報知)
「夏は弱いので休ませたい。秋は香港も考えている」(デイリースポーツ)

ショウワモダン、今年1月には新天地を求めてか江田照騎手で根岸S(ダート1400m)に出走していた馬だった。私も「ダート短距離で活躍できる馬かも?」と感じていたので期待したレースだったが、結果はこともあろうに殿負けの16着。ところがこの根岸Sを境に馬が突然変わったようで、それは、その後の結果が示すところ。

6歳になっての本格化。この本格化の要因について、杉浦調教師も後藤騎手もわからない様子。杉浦調教師は「特に何かをしたわけでもない。馬が勝手に強くなった」(スポニチ)とコメントしているくらいだから。ただし、両者ともに「晴れの良馬場でも走るようになった」と馬の変わり身を挙げる。
後藤騎手は、「以前は雨の日じゃないと走らない馬でした。単に道悪が得意なのではなくて、もともと気持ちで走るタイプで、雨の日だとすごく楽しそうに走るんですけど、晴れの日だとなんだか暗い雰囲気になっちゃうのが印象的でしたね(笑)。それが突然、晴れの日でも気持ちよく走ったことがあって、それで馬が『晴れの良馬場でもやれるぞ』って自信を持てるようになったんじゃないかな」(スポーツナビ)とコメント。
また、後藤騎手は、ショウワモダンを「愛すべきキャラ」と語っており、「馬の性格を理解して、いっしょに気持ちよく走りたい。僕は常に精神的なつながりを大事にして乗っているので、そこのつながりで馬も僕を乗せて気持ちよく走ってくれるのかな」
とコメント。
確かにショウワモダンと後藤騎手の愛称は抜群。過去、6回騎乗して3勝2着1回3着2回と馬券的にはパーフェクト。特に根岸S後の中山記念からは安田記念までの5戦は当に本格化への道程そのもの。
また、別の変わり身のある。「馬っ気が強くなった。周りに牝馬がいたら、ただのナンパ師だよ」(デイリースポーツ)との杉浦調教師のコメントも。
今回のレース前の調教でも杉浦調教師のコメントを見ると変わり身を見せていた様子。
美浦Pコースでの追い切りは、杉浦調教師を背に単走5F67.5-38.7-12.4秒。59sを背負って勝ったレースから中1週のローテということで速い時計ではなかったが、動きは良かった様子。杉浦調教師は「いい体つきだ」(デイリースポーツ)「泥んこ遊びをするヤンチャ坊主が急にまじめになって、仕事をし始めたという感じです。」「(晴れ予想を知りながら)大雨が降れば鉄板だよ」(デイリースポーツ)とジョークを飛ばすあたり調子が良いことだけは確かな様子だった。
また、安田記念向けに特別の対策もとっていた様子。「前走は、レース前に大汗をかいて、イレ込みが激しかった。当日だけで馬体は10kg減(前々走比-20kgで出走)ったと思う」。それを緩和するため「輸送と馬房を考える。なるべく隣に馬がいないようにしたい」と工夫を凝らした様子。
また、初めて装着した「トゥアウター」と呼ばれるグリップ力の強い蹄鉄。衝撃も大きく「若い馬には履かせられない」という勝負鉄の起用も的中した。

ショウワモダンは、9日に社台・山元トレセン(宮城県)へ放牧に出される(予定)。戸口厩務員「時計も一気に短縮して信じられない気持ち。夏負けの兆候が少しあるけど、馬は元気ですよ」。
杉浦調教師も「本当はフランスのドーヴィルとかに連れて行きたい馬なんですが、夏場は強いタイプではないですから。これでひと息入れようかなと思います」とコメント。
安田記念が今年7戦目というローテーションもあり、夏場は休ませるのはいい休養になるだろう。
順調なら秋は、父同様に春秋マイルGI制覇を目指しマイルCS(11/21京都)が目標となるはず。また、冬場は走るタイプだけに、調教師は12月の香港国際シリーズ参戦を検討している様子。 香港プレスの「暮れの香港(国際競走)に来るつもりは」の問いに「当然考えています」と杉浦調教師は即答(スポニチ)。「テレグノシスよりも香港の競馬が合っているんじゃないかなとも思っていますので」(スポーツナビ)ともコメント。
杉浦調教師に初JRAGI制覇をもたらしたテレグノシスは、03年・04年の2度、香港マイルに挑戦しているが7着、14着と敗れた。また、ショウワモダンの父エアジハードは99年に春秋マイルGI連覇後、香港カップ出走を目指し遠征したが、現地で屈腱炎を発症し引退に到っている。
香港とは縁、いや悪い縁があるのである。今回は良い縁をつくってほしい。
縁といえば、父エアジハードの母アイシーゴーグル(87年生 二本柳俊夫厩舎)についても杉浦調教師とは縁がある。杉浦調教師は、騎手時代アイシーゴーグルにデビュー戦から騎乗して12戦2勝(通算17戦3勝)の成績を挙げている。杉浦調教師も「僕はジハードのお母さんに乗っていたから、そういう意味で縁を感じる」(スポニチ)とコメント。この牝系からはほかにも”幻のダービー馬”と称されるガレオン(90年生 二本柳俊夫厩舎)やエアインセンスの母ブラウンアイボリー(85年生 野平祐二厩舎)などがでており、いずれも杉浦調教師が騎乗していた。
生産した社台ファームは、オークス・サンテミリオン、ダービー・エイシンフラッシュに続く、なんと3週連続、今年4回目のGI制覇となったが、吉田照哉代表は「日本に根付いた(種牡馬の)血からGI馬が出るのは格別に嬉しい」(サンスポ)とコメント。
なお、母のユメジバイは既に他界しており2005年生まれのユメモノガタリ(牝)が最後の産駒。ショウワモダンの1歳上の半兄アイアムドラマ(父アグネスタキオン)も杉浦厩舎の期待馬だったが、十分に活躍できず、現在は高知競馬に在籍している。

さて、少し馬券的な話にも。
エアジハード産駒は晩成型が多く、年齢別の連対率も3歳から年を経るにつれ上昇し6歳時が最も高いというデータもある。エアジハードのもう1頭の代表産駒アグネスラズベリが初めて重賞(函館スプリントS)を勝ったのも6歳時。ショウワモダンが勝つにはこういった背景もあった。ちなみに、両馬ともに母父はトニービンである。
また、血統に詳しい笠雄二郎氏は、「安田は肉を切らせて骨を切るような死闘だから、高齢馬は活躍するレース」と、晩成型の馬に向くレースだとも書かれていた。

最後に馬主である山岸桂市さん(70歳 タクト医療(株)代表取締役)について。馬主歴はまだ6年の山岸さんにとってもGT初挑戦で初制覇となったのだから幸運な馬主さんの一人だろう。
山岸さんは、感極まり、表彰式前に脱鞍所で涙を流していた。「きのう、杉浦調教師に会った時、彼の表情が違ったので何かやるなとは思っていたが…。訳が分からない」と現実をすぐには理解できない様子。鞍上の後藤からムチを受け取った孫との記念撮影でも、表情はこわばったままだった。(スポニチ)
山岸さんはこれまでも多くの馬を杉浦調教師に預けてくださっていた。個人馬主としては、堀紘一氏(現在は預託馬はいない)と同じ位厩舎にとって大切な馬主さんだったと思う。
このなかには社台産の良血馬も多かったのだが、GTはおろか重賞勝ちに到る馬もいなかった。ショウワモダンの前々走ダービー卿CTが初重賞制覇だった。馬主としてストレスのたまることもあったと思う。それだけに杉浦調教師もこのGT勝ちは馬主さんに対する最大の御礼になったと思っているだろう。また、これで今後も杉浦調教師と良好な関係を続けてくれると思うので、私にとっても嬉しい勝ち星になった。

追伸
安田記念の日は、私にとって大切な人の葬儀・告別式だった。
馬券は前夜に購入していたが的中はしなかった。亡くなった大切な人は私が競馬を趣味とすることをあまり快く思っていなかったので止む無しか。


【2010年5月31日(月)】

遅くなりましたが、22日の東京11RメイS(芝1800m)に出走したショウワモダン。前走の初重賞勝ち(ダービー卿CT)から短期放牧後の初戦。59キロの斤量からか、高速対応への不安からか単勝6番人気。
レースは、珍しく中団後方からレース進め、最後の直線でインを突き伸び、最後は逃げた馬の外から差し切り、13/4差をつけました。勝ちタイム1分45秒7の評価より、59キロ背負って勝つ馬はなかなかいません。
杉浦調教師も、ここを叩いて中1週で安田記念を目指していたでしょうから予想外の勝利かもしれません。
後藤騎手「馬のリズムに合わせたらあの位置取りになったが、ちょっとびっくりした」、杉浦調教師「斤量は心配していなかったが、高速馬場に対応するとは」といった趣旨のコメントがありました。


【2010年5月15日(土)】

3〜4月の登録・抹消情報は。
登録03/04 ゴーフォージョイ 07年生 牝 フサイチコンコルド×ジョイアサーティン 出口牧場産 小林英一 母、兄弟ともに杉浦厩舎
登録04/15 ニュートリノ 07年生 牝 アグネスタキオン×レディイン 社台F産 社台RH
登録04/22 トウショウドラフト 07年生 牡 スウェプトオーヴァーボード×ポラリストウショウ 兄弟も杉浦厩舎
抹消03/31 ティアップシンゲキ 中央11戦1勝・中央収得賞金815万円 地方2戦0勝・地方収得賞金0万円 ダーレー生産馬だったが
抹消04/07 カトルズブンタ 中央3戦未勝利・中央収得賞金110万円
抹消04/10 ハーバークイーン 中央19戦2勝・中央収得賞金1484万円 移籍馬で杉浦厩舎では1戦12着のみ


【2010年5月9日(日)】

世の中に「その話できすぎだろ」「つくり話だろ」なんて話はよくありますが、実際目の前にしてみると驚きます。
昨日の新潟2R3歳牝馬限定の未勝利戦。杉浦厩舎のマシラに大野拓弥騎手が騎乗しました。杉浦厩舎からフリーに転身した大野騎手、転身以来約2年ぶりに杉浦厩舎の馬に騎乗しました。
単勝15番人気(=ブービー人気)だったのですが、先行して抜け出し、あれよあれよと勝ってしまいました。単勝33,150円、複勝でも7,130円。3連単6,711,890円(2601番人気)は新潟競馬史上最高払戻金額、大野騎手自身もデビューから6年連続8回目の単勝万馬券の演出。
杉浦厩舎の馬に復帰して2戦目の今日の新潟8Rでもナナツダチで2着に。こちらは単勝4番人気でしたが。
大野騎手、出来すぎたくらいいい結果を残しています。杉浦調教師と大野騎手に何かが起こっているのでしょうか。それにしても、私は馬券をひとつも買っていない・・・。


【2010年5月7日(金)】

今週末のJRA開催で嬉しいことがある。
JRA競馬学校を卒業し、杉浦厩舎所属となり2005年3月JRA騎手デビューした大野拓弥騎手。2008年6月29日函館6Rサンデーギャロップに騎乗して9着になって以来、杉浦厩舎所属馬への騎乗はなく、同年7月16日付けでフリーに転身していた。
それが、明日の新潟2R3歳未勝利戦で約2年ぶりに杉浦厩舎のマシラに騎乗する。明後日も新潟8R古馬500万で杉浦厩舎のナナツダチに騎乗する。
関係者には申し訳ないが、この際馬の勝ち負けではない、大野騎手が再び杉浦厩舎の馬に騎乗することが嬉しい、本当に。
杉浦調教師の兄弟子・加藤和宏(現調教師)は、二本柳俊夫厩舎からフリーになって以来、二本柳俊夫厩舎の馬に騎乗することはなかった。このことを知っている私としては、再びこのようなことが起きるのではと内心ヒヤヒヤしていた。本当に嬉しいし、今後が楽しみだ。


【2010年4月27日(火)】

先日発売の「優駿」に杉浦厩舎に入厩予定の2歳馬が掲載されていました。
ニシノショータイム(予定) 牡 2008/2/2生 父サクラバクシンオー 母ニシノボナリー 母父ニホンピロウイナー 西山牧場産
優駿には「函館競馬場の新馬一番乗りを目指す」をあります。仕上がりが早いか否かは不明ですが、サクラバクシンオー×ニホンピロウイナーという日本を代表するスプリンター同士の配合ですから距離は短い方がいいのは当然では。
また、母はニシノフラワーの半妹。杉浦厩舎には「西山ブランド」の馬が多数在籍しておりますが、これまでに在籍したニシノフラワーと同牝系の馬には、ニシノタカラヅカ、ニシノオトコギ、ニシノスカイハイがいますが、実績はイマイチ。

母ニシノボナリーの配合について青木義明氏は、ブログで次のような見解を示されています。
【特徴】
この牝系は少し精彩を欠いている傾向にある。父もニホンピロウイナーだから多くを望むのはどうか、という気はする。ただ、工夫次第で準オープンクラスのマイラーを作れる可能性はなくはない。
【方向性】
1.5代でのクロスが Somethingroyal 5×4と比較的薄めな割にはスピードがあり短距離志向が強い。その理由は父のニホンピロウイナーが遺伝力の強い5代多重クロスのスピード配合馬であり、母の父も Danzig であるところに求められる。また、9代クロスの活力もすこぶる旺盛になっている。その割に異系血脈のプールがなく、踏ん張りが効かない。
2.大局的にはマイラーを作る方向性。
3.母系の Danzig→Northern Dancer への関与。具体的には、Native Dancer または Almahmoud クロスの創出。となると、サンデー系か、Native Dancer または Almahmoud のクロスを既に内包するNorthern Dancer 系の種牡馬となる。
4.この母にクロスされている Somethingroyal の父 Princequillo を内包する種牡馬で、その継続を狙う。馬体の伸びやかさと距離の融通性を高める方向。 5.母を上回るアクの強さ(個性)をもった種牡馬。そして、近い世代でクロスできる血脈を内包していること。

もう一頭、西山牧場産の2歳馬を。
ニシノチャンピオン(予定) 牡 2008/4/9生 父テレグノシス 母ニシノアリス 母父サクラバクシンオー
母や兄弟、近親に杉浦厩舎に在籍した馬はおりませんが、父が父だけに杉浦厩舎に入厩か?

ちなみに東京開催を目標に調整されていた杉浦厩舎期待の3歳の西山牧場ホース・セイウンジャガーズ。4月下旬脚部不安を発生しローテーションが白紙になったようです。

もう一頭、テレグノシス産駒の話を。
マイネイサベル(予定) 牝 2008/4/11生 父テレグノシス 母マイネレジーナ 母父サンデーサイレンス 高橋修産
母はメガスターダムの半姉、ラフィアン募集価格1,300万円
ビッグレッドファームの種牡馬展示会では古馬を7馬身千切って一番時計を出しておりますから父の産駒のうち期待の一頭です。ただ、こちらはマイネルの馬ですから杉浦厩舎ではないでしょうね。これまで杉浦厩舎に入厩したマイネル・コスモの馬は一頭もいないはず。


【2010年4月8日(木)】

2010/4/4 中山11R 「第42回ダービー卿CT・GIII」(芝1600m) アラカルト

「この馬(ショウワモダン)は晴れるとショボンとしているが曇ると覇気が出る」(byスポーツニッポン)という後藤騎手の「昨日は空ばっかり見ていた」という願いが通じたのか、朝方の降雨、日中は花曇りの天候、そして午後のわずかな降雨、4月とは思えない気温11度の寒さもショウワモダンを後押ししたのか。
過去の芝6勝中3勝が重〜不良。重巧者だが今回は良馬場。それでも中山競馬場は相性が良いので「よければ掲示板」程度の期待はしていたが。

ショウワモダン(7番人気)は、絶好のスタートもマイネルファルケにハナを譲り、2番手で折り合って内ラチ沿い進む。「サニーサンデーに行かれると、やっかい。まずこの馬を抑え込むことを考えた。そして逃げるファルケの直後へと考えていた。」という後藤騎手の思惑通りのポジションから4角へ。ムチを入れ残り100mでマイネルファルケ(4番人気、2着)を交わし先頭に。最後は1馬身差ながら、ゴール前から後藤騎手の左腕が上がる快勝。
良馬場で1分34秒3の勝ちタイムは過去10年でワースト2。1000m通過60秒3のスローペースで、上がり3ハロン33秒台の脚を使ったのは出走16頭中半数の8頭。結果的に位置取りの差が勝敗を分けたレースと言えよう。
このレースには前走から+4キロで536キロの馬体重で出走。これは1984年・トウショウペガサスの526キロを上回り、このレース最高馬体重勝利となった。
ショウワモダンは、このレースが通算37戦目、14回目での挑戦で重賞初制覇。

後藤騎手は、オウケンサクラ(フラワーC)、マコトスパルビエロ(マーチS)に続く自身初の3週連続重賞勝利(過去に3度2週連続勝利はあったが)。このことについてコメントは、
「(3月19日に)36歳になってから具合、いいですね。」(byデイリースポーツ)
「ユタカさん(武豊騎手)やノリさん(横山典騎手)の話だと思っていた。」(byサンケイスポーツ)

今回のショウワモダンに関する後藤騎手のコメントは、
「パドックでまたがった瞬間からビリビリした感じが伝わってきた。今までと違う雰囲気。最後も手応えが抜群でした。」(byデイリースポーツ)
「跨った瞬間から、ビリビリした感じが伝わりました。手応えも抜群。あとは前を捕まえるだけと思いましたよ。」(byサンケイスポーツ)
「パドックで背中から伝わる感じが違っていた。ビリビリきた。返し馬も他馬と離して下ろしたほど。いつもと違う雰囲気があった。」(byスポーツニッポン)
「サニーサンデーには前に行かれたくなかったので、押さえようと思っていた」「後ろで折り合おうと思っていた。直線での手応えも抜群でしたね。」(by日刊スポーツ)
「パドックからビリビリした感じが馬の背中から伝わってきた。いつもと違う雰囲気だった。」(by報知新聞)

杉浦調教師は2004年毎日王冠を制したテレグノシス以来の約5年半ぶりの重賞制覇。重賞は通算9勝目。本レースは5回目の挑戦で初勝利。これまでは06年テレグノシスでの5着が最高。杉浦調教師のコメントは、
「雨や雪が降らなければ駄目なイメージがあったんだけど。ウチの厩舎にとってはドル箱だね。」(byデイリースポーツ)
「具合は本当によかった。」(byサンケイスポーツ)
「スタートを決めたのが一番の勝因。サニーを抑えて自分の流れに引き込めたし、さほど威張れない時計で決着したのも良かった。明日は二日酔いになりたいね。」「ウチの厩舎のドル箱」(byスポーツニッポン)

当初、次走は京王杯SC(5/15・東京芝1400m・GU)かメイS(5/22・東京・OP特別)の両にらみだったが、重賞制覇により京王杯SCから安田記念(6/6・東京芝1600m・GT)が濃厚に。これについて杉浦調教師のコメントは、
「梅雨時でいい雨が降ってくれればいいけど」(byサンケイスポーツ)
「基本冬場がいい馬だが、何とか体調を維持して雨でも降れば何とかなるかな」(byスポーツニッポン)
「寒くなると毛づやが良くなる、おかしな馬」。それだけに指揮官は、暖かくなるこれからに半信半疑の様子。「重量を考えて、京王杯SC(5月15日)か、次の週のオープン特別(メイS=同22日、いずれも東京)のどちらかから」と当面の目標を話したが、「安田記念? そうなっちゃうんだろうね」。杉浦師は「威張れる時計(1分34秒3)の決着ではないから」とあくまでも謙虚。だが、安田記念の季節は梅雨だ。「いい雨が降ってくれれば…。その時まで体調を維持できれば何とかなるかな」。願いがかなった時、“歴史的雨馬”が誕生するかもしれない。(by報知新聞)

ショウワモダンの前走からの中間の様子も調べました。
この中間、杉浦調教師は「絶好調だね」が口癖だった。(by報知新聞)

ショウワモダンはウッドでファイナルスコアー(牡5、1600万下)を2馬身追いかけて直線内併せ。馬なりのままジワジワと差を詰めて、5ハロン65秒2、3ハロン36秒9−12秒4の一番時計だ。「動きもいいし具合は絶好調だね。時計のかかる今の中山の馬場は合うし、これでひと息入れる予定なので、いい競馬をして欲しい」と手綱を握った杉浦調教師は好勝負を目論む。
引き続きコンビを組む後藤騎手は、フラワーC(オウケンサクラ)→マーチS(マコトスパルビエロ)に続く3週連続の重賞Vに挑む。「2週続けて重賞を勝てたのは幸せ。気分的にも余裕が生まれるし、レース前のモチベーションも違ってきますからね。モダンは速い脚がないので時計がかかるのは好材料。あとは枠順が気になるけど頑張ります!!」と意欲を見せていた。(byサンケイスポーツ4/2)

ショウワモダンはWコースで杉浦師を背に追い切られた。ファイナルスコアー(5歳1600万)を5馬身追走。直線では内で馬体を併せ、並んでゴールを駆け抜けた。「具合はいいね。ここ数戦、順調に使えているのもいいこと。中山は相性がいいし、時計が掛かる馬場になればチャンス」と師は上々の手応えをつかんでいた。(byスポーツニッポン4/2)

ターフライター・平松さとし氏が後藤騎手にインタビュー。 (byスポーツニッポン4/2)
――ショウワモダンの前走(東風S3着)ですが、かなりスタートに注意を払っていたように見えました。
 後藤 そうですね。中山1600メートル戦で出遅れは致命的。まして最内枠だったのでスタートは決めたいと考えていました。
――絶好のスタートを決めましたが抑えて好位へ。
 その前の中山記念(3着)の時、できれば無理に先へ行かないようにしようと杉浦調教師と話し合いました。だから好スタートを決めても逃げる気は全くありませんでした。
――後半は常に11秒台のラップを刻む流れ。持ち味の出る流れにはならなかった。
 それほど切れるタイプではないので、ああいう展開になると伸びそうで伸びない。もっと上がりがかかってくれると勝ち目もあったと思います。
――道悪や荒れ気味の中山の馬場は良い?
 そうですね。そのあたりは馬も分かっているようで、道悪だと喜んで走っている感じが背中を通して伝わってきます。他の馬が苦しんでいてもこの馬だけは喜んで走っている感じなんです。
――気性的に変わったところがあるわけではない?
 それは感じません。決して難しいというわけではないし、悪さをするわけでもありませんから。
――メンコ(覆面)をしていますが?
 そのあたりも特に何か問題がありそうという感じはしません。不利があってもすぐに立て直すことができるし乗りやすいですよ。
――実際、昨年のニューイヤーS(後藤騎手騎乗で2着)は最初のコーナーで挟まりましたがしっかり走りました。
 騎手があれこれ主張するよりも、馬に任せれば多少不利があっても立て直してくれる。そんなタイプだと思います。
――重賞でも十分に通用する力は持っている?
 前々走を見ても間違いなく通用する能力は持っています。いかに気分良く走らせてあげられるかを考えて乗ります。あとは、道悪にでもなってくれればさらにチャンスは広がると思います。


◆ショウワモダン 父エアジハード 母ユメシバイ(母の父トニービン)1994年生 牡 美浦北・杉浦宏昭厩舎 馬主・山岸桂市氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績37戦8勝(うち5勝は中山コース) 総獲得賞金2億2110万6000円。


【2010年4月4日(日)】

今日の中山メイン・ダービー卿CT(GV)に出走したショウワモダン。見事勝利です。
このレースには3年連続の出走で、6着、8着ときて今回1着。この馬にとって初重賞制覇です。
最近の順調さは承知しておりますが、得意の道悪ではなく、ハンデ戦で56キロは他との比較からももらいすぎ。馬券買えませんでした。
一番良いスタートから、2番手でレース進め、最後の直線で逃げた馬(2着)に競り勝っての勝利です。勝ちタイムは1.34.3でした。昨日の3歳未勝利戦の勝ちタイムが1.34.7、今日の3歳500万平場の勝ちタイムが1.35.6。先行した2頭で決まったこともあり、展開にも恵まれた勝利でしょうか。人気馬(トライアンフマーチ、ファリダット)はそろって最後方からのレースで掲示板にすら乗らずです。
杉浦厩舎所属馬としては、2004年の毎日王冠をテレグノシスで勝って以来、5年半ぶりの重賞勝ちです。嬉しい!


【2010年3月14日(日)】

今日の中山準メイン・東風Sにショウワモダンが出走。昨年勝っている「ゲンのいいレース」です。
前走は馬場に恵まれた感じでしたが、今日は意外に良馬場でも単勝5番人気。オープン特別では「格」があるのか。
今日は1枠1番の好枠を利して先行集団でレース進め、4角では一旦順位を下げますが、最後の直線で勝ち馬の後ろから追い込んで3着。前走もそうでしたが、ここにきてレースぶりに成長がみられるようです。後藤騎手とのコンビが合うのでしょうか。
さて、6歳になるショウワモダンですが、昨年の9月から本当に順調に使われています。
09/13 中山 京成杯AH 良馬場 村田一誠 56.0キロ 508キロ 10着
10/04 阪神 ポートアイランドS 良 中舘英二 56.0 506 12着
11/21 福島 福島記念 良 勝浦正樹 56.0 516 11着
12/19 中山 ディセンバーS 良 横山典弘 56.0 522 1着
01/16 中山 ニューイヤーS 良 勝浦正樹 57.0 532 9着
01/31 東京 根岸S 良 江田照男 56.0 530 16着
02/28 中山 中山記念 不良 後藤浩輝 57.0 538 3着
03/14 中山 東風S 良 後藤浩輝 57.0 532 3着
冬場ですから馬体重もなかなか絞れないのかもしれませんが、前走の中山記念538キロが生涯最多馬体重での出走記録です。年をとるにしたがって馬体重が増えて、成績も伴っているのですから、晩成タイプといっていいのでしょうか。ちなみにデビュー戦は486キロで大野拓弥騎手が騎乗し6着でした。

また、今日は杉浦厩舎の3歳馬レオアビリティ(9着)とグラスタイム(13着)がデビュー戦を迎えましたが、芝のレースを選択したのでしょうか、新馬戦ではなく、中山5Rの芝マイルの未勝利戦でデビューしました。

先週初勝利を挙げたバトルオブブリテンについて、騎乗した中舘騎手が、御自身の公式ブログでコメントしております。以下その部分を転載します。
「土曜5Rのバトルオブブリテン。強かったですね。
レース前はもう少しスッといけるイメージでいましたが、馬場が悪いせいなのか、真面目に走らないところがあるのか、道中はモタモタしていたので、気合いをつけながら追走しました。
勝負どころから、やっとハミをとってくれて、そこからは真面目に走ってくれました。
この先、良馬場でどれくらい走れるかわかりませんが、楽しみな1頭です。」


【2010年3月5日(金)】

杉浦厩舎の2月は1勝。未勝利に終わらなかったのが唯一の救いか。
28日(日)中山02R 3歳未勝利戦D1800m 1着 カトルズラパン 後藤騎手

また月末の重賞・中山記念でショウワモダンが得意の渋った馬場を利して3着(後藤騎手)に健闘しました。
馬場適性からか、前走殿負けにも関わらず単勝5番人気での出走。スタートはあまりよくなく、レースは後方から。こんな位置取りは珍しい。テレビを見ていて、3角では逃げた馬の脚色がにぶっていたので「これは!」を思ったら、集団の外を一気に撒くっていったのがショウワモダン。4角では外から先頭に並び、一瞬夢を見ました。しかし直線半ばで一杯になり、それでもよく3着に粘りました。できれば、賞金加算できる2着に残ってほしかった。
勝ったトーセンクラウン(単勝13番人気)の鞍上は、ショウワモダンの前走の鞍上・江田照男騎手。
そういえばテレビでは、井崎さんが前走の根岸Sに続いて今回もショウワモダンに本命印を打っていたような・・・。
レース前の杉浦調教師のコメント「開幕週の速い馬場はマイナス材料なので雨で少しでも渋ってほしい。単騎逃げが理想。」
レース後の後藤騎手のコメント「「まだ馬場の悪さが足りなかった」とジョークをとばしながら、自然に動いて「勝ったかな」と思ったが、最後のとまり方は距離的なものか」

1〜2月の登録・抹消情報は。
登録01/01 トウショウチャンス 07年生 牡 サクラプレジデント×ステアトウショウ トウショウ牧場産 トウショウ産業 高松邦男調教師の勇退に伴い移籍
登録01/01 コード 06年生 牡 エアエミネム×フェバリットアベイ 山際辰夫産 松平正樹 上同様に高松厩舎から移籍も直に小桧山厩舎へ再移籍
登録01/07 カトルズメテオ 07年生 牡 クロフネ×カディザデー タイヘイ牧場産 山岸桂市 カヤージやサニングデールの下
登録01/28 カズノスカーレット 07年生 牝 クロフネ×クリムゾンウイング 平井牧場産 中山牧場 スカーレットインク一族
登録01/28 グラスミント 07年生 牝 クロフネ×グラスオードリー ヤナガワ牧場産 半沢(有)
登録00/00 ハーバークイーン 05年生 牝 ボストンハーバー×ソシアルクイーン 小池博幸産 菅藤宗一 日付け未定 中島敏文厩舎から移籍
抹消01/04 マルブツクロス 中央40戦4勝 収得賞金9329.3万円 障害2戦未勝利以外の38戦は全てダート戦 中山競馬場の誘導馬に
抹消01/29 ホワイトライクミー 中央16戦未勝利 収得賞金280.0万円 死亡による抹消
抹消02/19 オルーロ 中央12戦1勝 収得賞金500.0万円 芝で勝利、最後はダート戦を試すも


【2010年1月16日(土)】

杉浦厩舎の新年初勝利は今日の中山競馬場でした。
16日(土)中山03R 3歳未勝利戦D1800m 1着 シルクウィーク 木幡騎手
私も中山競馬場で観戦した前走、初ダートで木幡騎手が追い込んで2着でしたので、今日は単勝1番人気でした。木幡騎手も自信があったのでしょうか、今日は前方集団でレースを進め4角では先頭に並ぶ勢い。最後は追い込んできた2着馬(単勝3番人気馬)に競り勝ちました。
ここ2年、厩舎の初勝利は2月になってからでしたので今年は順調か?
3歳世代4頭目の勝ち馬です。もう少しで未勝利が脱出できそうな馬もおりますので、ある意味順調な世代ですが、早く2勝目を挙げる3歳馬がでてほしい。

杉浦厩舎の看板馬・ショウワモダンも今日が今年初戦。
16日(土)中山11RニューイヤーS芝1600m 9着 ショウワモダン 勝浦騎手
外枠不利の中山マイル戦で16頭立て8枠15番。前走ディセンバーSで不得手と思われた良馬場を克服して勝利するなど充実期と思うのですが、杉浦調教師も金曜日に「順調。いい具合。馬体もできているし。でも、やっぱり上がりがかからないと厳しいんじゃないか。」と答えていたとおり、今日は単勝7番人気。
レースは果敢に外枠から先行しましたが、最後の直線でかわされ、勝ち馬から1秒差の9着。
前走は良馬場とはいえ、中山芝1800mのタイムが1.48.5。今日の準メイン・初富士Sがハンデ戦とはいえ同じ中山芝1800m良馬場で、勝ちタイムが1.48.0。やはりタイム勝負は苦手か。個人的には、フェブラリーSに出走してほしいのだが。


【2010年1月10日(日)】

私がたてた杉浦厩舎2010年の目標は「年間20勝、クラシック出走、古馬OP馬2頭、2歳OP馬2頭」です。


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